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ゲーム開発|スマートフォン(iOS/Android)向けゲームに利用できるゲームエンジンまとめ


概要

iOS/Android などで遊べるスマートフォン向けゲームを開発する場合、どんなゲームエンジンが選択できるのかを簡単にまとめてみました。

Unity

Unity(ユニティ)は、非常に汎用性が高く、ドキュメントや学習リソースが豊富で、2Dおよび3Dの両方のゲーム開発に広く使用されています。高画質でリアルなゲームでも、軽量でシンプルな見た目のゲームでも、どんなゲームでも一通り開発できる万能なゲームエンジンです。

ビジュアル品質とパフォーマンスのバランスが良く、多くのプラグインやアセットが利用可能です。また、クロスプラットフォーム開発が容易で、スマートフォンのiOSおよびAndroidに対応しています。

注意点

  • 一定以上の売上をあげたり、高度な機能を使用するためには、ライセンス料が必要です。
  • 開発マシンには一定のスペックが必要です

Unreal Engine 5(UE5)

Unreal Engine(アンリアル・エンジン)は、高品質なビジュアルと先進的なグラフィックス機能が特徴です。大規模なプロジェクトや3Dゲームに適しており、VRやAR開発にも強みを持っています。オープンワールドやグラフィックアクションの美麗さを求めるならオススメのゲームエンジンです。

また、関連するアセットのリソースも豊富で、NPCやプレイヤーのビジュアル、素材などのリソース選択肢も広いです。

注意点

  • 一定の売上で、ロイヤリティ(ライセンス料)が発生します。
  • 開発マシンには一定のスペックが必要です。
  • システム要求が高く、スマートフォンゲームにはオーバースペックとなる場合があります。
  • 初心者には学習が難しい可能性があります。

Godot

Godot(ゴドー)は、比較的新しく登場したオープンソースであり、無料で利用できるため、低予算での開発に適しています。シンプルで直感的なインターフェイスを持ち、3Dゲームの開発もできますが、特に2Dゲーム開発に非常に強いです。軽量で、多くのデバイスでスムーズに動作します。

テトリスのようなゲームや、シンプルな横スクロールゲームなど、軽量さを求めるなら最適なゲームエンジンです。クロスプラットフォームで開発ももちろん可能です。

Unity や UE5 と比べて、ライセンス料やロイヤリティの心配がほぼありません。

注意点

  • 3DゲームのサポートがUnityやUE5に比べると劣ります。
  • 現状はまだ利用者が少ないため、リソースやコミュニティのサポートが限られています。

Flutter

Flutter(フラッター)自体はゲームエンジンではなく、主にモバイルアプリ開発向けの UI フレームワークです(言語は Dart)。

しかし、Flutter でゲームを作るためのゲームエンジン、ライブラリやパッケージが用意されているので、主なツールをいくつか紹介します。

Flame

Flame(フレーム)はFlutter用の軽量なゲームエンジンライブラリで、Flutterのエコシステム内で動作するよう設計されています。2Dゲーム開発に適しており、スプライト、アニメーション、パーティクルシステムなどの基本的なゲーム機能を提供します。

  • 特徴: 簡単なゲームをすぐに始められるほか、Flutter の他の機能との統合が容易です。レンダリングエンジン、ユーザ入力、物理エンジン、オーディオ、デバッグツールやフレームレート管理など一通りのツールが用意されています。

Bonfire

Bonfire(ボンファイヤー)はFlameをベースにした2D RPGやアドベンチャーゲーム向けのフレームワークです。より複雑なゲーム要素、キャラクター制御、衝突検出などを簡単に実装できます。

  • 特徴: テンプレートとプリセットが豊富で、動きのあるゲームを手軽に開発できる点が魅力です。

illume

illume(イルーム)は Flutter 向けの軽量で高速な2Dゲームエンジンです。Web を含むマルチプラットフォームに対応し、物理エンジン、パーティクルエフェクトなど、幅広い機能を提供します。

  • 特徴: シンプルで使いやすい API を提供し、効率的な開発を進めやすいです。

Casual Games Toolkit

Casual Games Toolkit は公式に公開されたゲーム開発用サポートキットです。2Dゲームの開発をより簡単に触れやすくするためのツールで、ゲームのテンプレートを提供してくれます。

ゲーム開発のスタートアップとして、カジュアルゲームをとりあえず作る感覚を知りたい方には有用なツールでしょう。

  • 特徴: メインメニュー作成、サウンドの再生、モバイル広告、アプリ内課金、達成・スコアボード機能、スラッシュレポートツールのサポート機能が、簡単に利用できるようになっています。

Forge2D(プラグイン)

こちらは、ゲームエンジンというより、よく使われるプラグインです。

Forge2Dは、「Box2D」という2D向け物理エンジンの Flutter 向けの実装で、物理ベースのゲーム開発に使用されます。リアルな物理シミュレーションが必要なゲームに適しています。

  • 特徴: リアルタイムの物理計算を行うゲームに最適で、複雑な物理インタラクションを模倣することができます。

SpriteWidget(プラグイン)

こちらもゲームエンジンというより、よく使われるプラグインです。

SpriteWidget は Flutter で2Dゲームを作成するためのツールキットです。アニメーションやインタラクションが必要なUI要素に適しています。

  • 特徴: FlutterのUIフレームワークと密接に統合されており、ゲームのUI部分を魅力的に作成するのに役立ちます。